「キン肉マンの日」イベントの最高峰と私が勝手に決めつけている『キン肉マニア2009』に関する連続更新。
今日の記事は、キン肉マニア2009レポート② ~準決勝第1試合~の続きです。
さぁ、いよいよ準決勝第2試合。
この一戦の勝者チームが決勝で「超人師弟コンビwith中西学組」と相まみえるわけであります!
先に入場してきたのは「正々堂々~ファイティングテーマ~(by平石豊茂美)」に乗って、自らを奮い立たせんとビッグボンバーズと我らが永田さんの青コーナー勢。(キャラソンが無いのがまた泣けるwww)
煽りVでは永田さんとビッグボンバーズで、「ここまで自分を追い込んだ超人はいない」と評されるほど血の滲む特訓をされていたようです。
その中で今大会に向けてカナディアンマンは新必殺技を引っ提げてきたとの発言がありました。
実戦ではまだ披露した事がないだけに、ある意味では諸刃の剣か。どんな技か気になりますね^^;
しかし「夢のタッグトーナメント編」において、大会直前に“はぐれ悪魔コンビ”の乱入劇により欠場を余儀なくされた黒歴史…。
多くの肉マニアは勿論、カナディアンマンとスペシャルマンの胸には一生消えない傷として癒える事はない。
しかしその過去は消せなくても、今大会で結果を出せば、実力派超人としての認知が優先されるはず。
死に物狂いで乗り越えてきた永田さんとの特訓の成果さえ出せれば…。
そんな想いの彼らだけに、他のチームよりタッグトロフィーへの執着心が強い。
ようやく巡ってきたチャンス。そんな大舞台に上がるも、若干落ち着きのないビッグボンバーズ。
そこに永田さんが精神的支柱となる図式を見せた入場でした。
対する赤コーナーの入場テーマは、ハイル!ブロッケン!の連呼がスリリングさを演出するブロッケンJrの「ベルリンの赤い雨」。
冒頭の水鳥さんのセリフが無いヴァージョンで、これまたプロレス興行向けの音源が発掘された形に。
姿を現したとある有名レスラーが扮するブロッケン。この完成度、見入ってしまいます。
肌の白さはアニメカラー。帽子の徽章も鷹なのでアニメ寄り。しかし軍服の色は原作。
そのたたずまいに見入ってしまいすぎて、ついつい色んな情報を脳で咀嚼してしまいます。
ちなみにこの入場シーンに魅せられて、長女ゴク子(現在、小4)はブロッケン推しに(笑)
その後ろに冷静な面持ちで普通の人間っぽい風貌のウルフマンが歩を進める。
さらに後から姿を見せたチームメイト、男色ディーノ選手の入場も、普段スタイル通りのはじけっぷり。
いきなり観客席を徘徊したと思ったら、一般客、バッファロー吾郎・木村(当時)氏、そして御大ゆでたまご嶋田先生に連続キス的通り魔を発動。
ともすると、芸人志望でもあった嶋田先生としたら「おいしい」と感じ取られたかもしれません。
ですが、隣の中井先生の怯え様…瞬時に防衛本能が働いたのか、目を合わさないようにうつむく。その後頭を抱えガード。
「相棒、お前ばっかりで申し訳ない…」という声が聞こえてきそうな中井式肉のカーテンで、ディーノの暴走からディフェンスに成功(笑)
遂にリング錠に6名の選手が揃い踏み。
ビックボンバーズに任せるスタンスですぐにコーナーに控える永田さん。イケメン設定の永田さんと肌を合わせたくて執拗に誘うディーノ。手で追い払うジェスチャーで相手にしない意思表示をする永田さん。
まだ永田さんへの挑発を続けるディーノをなだめるブロッケン。
リングに上がってから蹲踞(そんきょ)の姿勢を崩さない臨戦態勢のウルフマン。
「まずは俺が行く!」とスペシャルマンを制するカナディアンマン。
それぞれの想いが交錯する中、運命のゴング。
結果的に、先発はカナディアンマンとウルフマンというパワー対決が実現。
いきなりのショルダータックルに張り手。
さらに30年以上も前に鳥取砂丘で行われたスプリングマン戦を彷彿とさせるバディスラム。
様子見、アイドリング、そんなつもりで先発を買って出たカナディアンマンでしたが、序盤からなす術なく、これといった技を出す前にスペシャルマンにスイッチ。
ここぞ!と、アメリカンフットボールのタックルをウルフマンにぶち込むも、当たり負けしたのはスペシャルマンの方。
ここで早くも心が折れたのか、コーナーに残る永田さんにタッチを求めるスペシャルマン(笑)
ゆで嶋田先生が過去に言われていた「ビッグボンバーズは道場では強いが、かなりの緊張しいのために、本番では力を発揮しにくい」分析通りの展開へ。
永田さんへ手を伸ばすスペシャルマンを自軍のコーナーに引きずりながら、ウルフマンは正規パートナーであるブロッケンにタッチ。
実は残虐超人の側面を持つブロッケン。彼の隠れた持ち味である危険な香りがするダーティファイト。
それをいかんなく発揮できるリング下へスペシャルマンを誘う。
そのままリングの幕を開いて取り出した長机。そこにスペシャルマンを寝かせ…
トップロープからダイブ!!!
更には、へし折れた机の天板をコーナーポストに叩きつける狂乱ファイトで、観客とビッグボンバーズを恐怖のどん底に。
保持タイトル「超人ブラスナックル選手権」の肩書は伊達じゃないですね。
中の人らしいファイトスタイルが、ブロッケンのなりふり構わないイメージとリンク。
その後はリング上にスペシャルマンを戻して、なかなか原作でも見られないツープラトンのショルダータックル。
このままスペシャルマンが捕まる展開へ。
新章で取り扱われたため、割と知名度が上がってしまったブロッケンのブレーンクロー。
コミックスのブロッケン紹介ページか劇場版でしか描写されることの無かった隠れた得意技をここで再現。
中の人の肉ゴコロ…惚れ惚れします。
右の掌でスペシャルマンの顔を固定しながらコーナーに押し込むブロッケン。
そこで満を持してのディーノ選手。
ねちっこいグラウンドレスリングに持ち込み、息絶え絶えのスペシャルマンに好き放題セクハラを仕掛けるディーノさん。
トドメと言わんばかりの・・・
技名不明のこれ。(インディーに詳しい方ならご存知のムーブでしょうが)
結果、この迫りくる巨尻に顔を圧迫されスタミナと精神力を消耗するスペシャルマン。
苦しい展開が続きますね。
しかしこの後にタッチしたウルフマンのショルダータックルをかわし、辛うじて永田さんにタッチ成立をさせたスペシャルマン。
これこそ満を持しての永田さん。ウルフマンをビッグブーツでなぎ倒し、そのまま男色ディーノと対峙するも、ディーノのキス攻撃にリズムを狂わされ、カナディアンマンとスイッチする永田さん。
ディーノともつれる間に、トップロープからの新必殺技の体勢に移行したカナディでしたが…極度の緊張でなかなかテイクオフできずに、蘇生してきたディーノからデッドリードライブを受け悶絶。会場からのため息が…(笑)
バッファロー竹若氏の「大舞台に慣れていないところが出たんじゃないですか?」という優しい解説とフォローに癒されました。
そうこうしている間にスペシャルマンがウルフマンのぶちかまし、ディーノからの股間鷲掴み攻撃を立て続けに受けて防戦一方に。(よく捕まるなぁ)
そして会場にいる誰もが知っているあの技が!!!
振り上げた右腕に神経を集中して振り下ろす姿が印象的の、ブロッケンによる…
ベルリンの赤い雨~~~!!!
会場の沸き方も素晴らしい!
崩れ落ちるスペシャルマンにそのままフォール。
しかし2.99秒で自力で返すスペシャルマン。
この粘り強さ。テリーマンが彼を評価していたのも頷けますね。
(ちなみに解説席のケンコバ氏による「まさか若林アナが、ベルリンの赤い雨の事を“ベル赤”と呼んでいたとは」で場内爆笑)
しかしモストデンジャラスコンビとしても6人タッグトーナメントにかける想いは強いはず。
息を持つかせぬままウルフマンもスペシャルマンをコーナーに押し込み、そのまま往年の技、
ルービックキューブ張り手に移行。
さらには合掌捻りも見せ、完全にスペシャルマンに照準をさだめたモストデンジャラスコンビとディーノ。
このままウルフマンが攻め続けることを見越し、ブロッケンはカナディアンマン。ディーノは永田さんと分断作戦へ。
動きの止まったスペシャルマンを抱きかかえたまま何かを待つウルフマン。
おそらくトップロープで体勢を整えているブロッケンが、ダイビングしてアシストするツープラトンへの序曲なのでしょう。
(ウォーリアーズのダブルインパクトかな?)
そんな折、コーナー最上段からブロッケンを引きずり下ろす好フォローを見せたカナディ!
そのまま胴締めスリーパーでブロッケンの動きを封じることに成功。
その頃ディーノは花道特設ステージで永田さんにケツを蹴らせて、足止めを企てる。
待ってたブロッケンのアシストが来なくて、どう動いて良いか…そんな迷いが生じはじめたウルフマンの一瞬の隙をついたスペシャルマンが・・・
最後の力を振り絞って繰り出したスクールボーイ。
ワン
ツー
スリー!!!
カンカンカン!!!
「勝者!スペシャルマン!!!」
というアナウンスと同時に「おお~~~!!!」という声が地鳴りの様に響き渡る場内。
今日イチの盛り上がり。
「本当に3つ入ったの!?」と藤波がやるようなジェスチャーでレフェリーに確認するスペシャルマン。
苦しい時間帯を乗り越えての貴重な公式戦の勝利。
入場時は「なんだよ、この耳に馴染まねー適当に作ったっぽい曲は」と小馬鹿にしていた「正々堂々~ファイティングテーマ~(by平石豊茂美)」が、若干格好よく聞こえてくるから不思議です。
永田さんとの猛特訓でですが…技もそうですが、それ以上に地力、スタミナ、そして諦めない心の強さを得たんでしょうね。
ディーノは試合そっちのけ(ゴングは鳴りましたが)で、永田さんとのキスを狙いに…キャラ徹底してますね。
これもひとつのプロの形ですね。
一瞬の丸め込みということで、負けたウルフマンの価値が暴落したわけではありませんが、やはり格下と思われたビッグボンバーズには手堅く勝ちたかったところでしょうね。
しかし準決勝第1試合で敗退した2000万パワーズと同じく、ブロッケンとウルフマンも試合中に自分の持ち味を存分に発揮してましたし、その都度観客を盛り上げたのは事実。
スペシャルマンの大金星を演出したのも試合全般に渡って知らしめた実力があってこそ。
この二人、いやディーノさんも含めて、この三人にも拍手を送りながら決勝戦を待ちたいと思う次第であります。
ということで、次回の記事は決勝戦・・・に行く前のちょっとしたイベントの紹介をさせて頂きますね。