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Channel: 肉まみれ ~いつも心にキン肉マン~
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キン消し2099体 in なんでも鑑定団

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先日の記事・我が“キン消し思い出スポット”の今 2017を綴ったきっかけになったのが、開運!なんでも鑑定団|テレビ東京の2時間半のSP。

関東では昨年末の放送でしたが、私の住む裏日本・新潟県では2017年1月3日にフジテレビ系列(笑)の地方局でオンエアー^^;

その特番の中で、新たなる肉の有識者の存在が知らしめられた!!!

 

 

 

 

 

40歳にして体脂肪一桁をキープしているナイスガイ・西川孝博氏。

彼こそが、“所有しているキン消し”ひとつで長寿番組「なんでも鑑定団」に乗り込んだ鑑定依頼人その人。

 

 

 

会場登場前の煽りVで、自信満々にその分野のコレクターとしての頂点である事をアピール。

10年前に肉ゴコロが再燃したとあって、「知識としては、どうせトータルファイターKやグルマンくんも読んだ事ない、グッズもキン消し以外は特に網羅していないであろうライト層だろうなぁ」と侮ってはいますが、実際にスタジオに持ち込まれたラインナップ、風景は壮観そのものでした。それはまた後で。

 

 

 

 

7歳の頃の西川氏。

学年で言えば78年生まれの私の2つ上。

1983~4年の、まさにキン肉マン絶頂期のスナップショットと推測できる。

当時は普通にチ〇コが見えそうな半ズボンが主流。私も着用を余儀なくされていました。

神社でのお祭りの一コマでしょう。その帰り道、鳥居を潜り抜けた瞬間、頭の中はキン消し一色という、当時から愚直なまでのコレクター心を持ち合わせていたことが、この精悍な表情から推測できる。

 

 

 

そんな写真の西川少年ですが、それから30年以上経っても超人への憧れがそうさせているのでしょうか?近所の公園で、仕事帰りや休日にトレーニングに勤しまれている姿が。そんな紳士のプライベート映像まで公開されたのでした。

この遊具は第20回超人オリンピックの「月まで往復マラソン」のウサギを意識してのものと思われがちではありますが、その土台は頑丈なバネ。実は悪魔超人副将格の彼をモチーフにしていたものであることは言うまでもありませんね。

 

 

そして本能の赴くままに、アニメ版ミートくんのTシャツの模様のパンダ遊具へ。

この口の形、当時の中井先生が好んで描いていた叫び声をあげる各キャラの叫んでたシーンのソレを彷彿とさせる。

 

 

 

 

そして鳥取のサンドデスマッチにも思いを馳せながら握力を鍛えている姿に脱帽。

きっとウルフマンのバラバラにされた体のパーツ…もしくはネメシス戦で地中深く埋められた英国紳士を掘り起こすイメージでの鍛錬か???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで収録会場に場面はスイッチ。

第20回超人オリンピックの氷のリング、ザビッグファイトのガソリンプールの様に、オーバーシートをかける演出。

スタッフさんから肉ゴコロの高さが伺えます。

そしてそのオーバーシートを剥がすと???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲェ~~~~~!!!

2099個の物体。

キン肉マン&モンゴルマンvsバッファローマン&スプリングマンのリングを囲む3600個のシグナルをも彷彿とさせる全並べの図。

ここで初めて、西川氏の持ち込んだ品物が会場&視聴者に明かされる。

今田氏も驚きの様子を見せるも、ふと思い出したかのように「ぼくらは原作の第一話からジャンプで読んでましたよ」と、続ける。

 

 

 

 

 

 

その時、西川氏はこの表情。

これは“我々世代あるある”ですが、私や西川氏の学年の多くは名作キン肉マンに対して「アニメから入った」か「原作の悪魔超人編(完全に軌道に乗ってから)以降からジャンプで読み始めた」が圧倒的に入り口として多かった。

それをも凌駕する肉のキャリア…特に(いくらギャグ漫画から始まっていたとしても)リアルタイムで第一話から購読された方には、ついつい羨望の眼差し&ため息という現象が出てしまうのです。

その現象が見事、この西川氏からも伺えた事。同世代の肉マニアのはしくれとして、私は非常に共感を抱いた瞬間でした。

 

 

 

 

 

 

そしてそんな会話が繰り広げている間に、ズームアップされたキン消しショットが次々と。

これがまた劇場版(ニューヨーク危機一髪&晴れ姿!正義超人)やアニメオリジナルシリーズ(ザ・サイコー超人編)のみに登場のレアキャラばかりを意図的(?)に抜粋。

この辺の意図は「ライト層の分からなそうな超人を優先的に見せて、キン消し全種類がいかに奥の深いものかを思い知らせてやる」というものなのか?

ともあれ、スタッフさんの気概が感じられました。 

 

 

 

 

キン消しの魅力として「一体一体のにおいが違う」と語った西川氏。

それに応じる形で今田氏も接近して確かめる。

「普通にビニール臭いだけやん」と会場に一つの笑いを産み落とす。

西川氏は苦笑いしてましたが、私にはあなたの意図をしっかりと伝わりましたよ!

特にデカ消しの「ビスケット」「ゴマせんべい」を彷彿とさせる香りは何物にも代えがたい肉の思い出であります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして「キン消しとは?」を一般視聴者に分かってもらうためのVTR。

 まずは原作が週刊少年ジャンプで連載されていた事。

 

そして人気に火が付き、アニメ化までされた事も報告。

当時“のみ”キン肉マンを楽しんでいた40代前後のライト層の感情移入に成功か!?

 

 

 

 

 

 

 

 

そして「キン消し」の説明。

残念ながら「アニメ化の人気を受けて、キン消しが製造販売された」という趣旨の説明がありましたが、実際はアニメ化の前にキン消しは販売されていた…この事は肉マニア、キン肉マンファンを名乗る者なら周知の事実。

アニメ放映前に、たまたま近所の玩具屋の前を通りかかった嶋田先生が、血眼になってガチャの前に群がりお金を投入し続けている子供達を見かけ「これはアニメ化になったら、えらいことになるぞ」と自伝でも綴られていましたね。

 

 

全国のキッズから「キン消し」繰り返し連呼されていたこの商品ですが、正確には「キン肉マン塩ビ人形シリーズ」という名称で、実際には消しゴムとしての機能は無かった事を改めて視聴者に認識させる。 

 

 

 

正式にはカタカナ表記で「キンケシ」とのことですが、個人的には「キン消し」がしっくりくるなぁ。

 

 

 

ペールオレンジ。様は肌色。

29周年DVD-BOX特典のキン消し418体も「人気の高い肌色で!」というコピーもありましたしね。

 

 

 

 

当時のキン消し入手方法まで丁寧に解説。

画面はパート30の台紙が扱われているガチャ機。

グレイトハリケーン、フィッシングマン、キャッチマンなどの強豪超人達も揃い踏み。 

 

 

 

 

 

窮屈そうに3体がカプセルに入っている当時の様子。

数年前、三条市の某所で、この状態でカプセル摑み取りを企画していた中古ショップがありましたが、殆どのキン消しが30年の年月の影響で、カプセルの内側と化学反応を起こして溶けてくっついてました^^;

 

 

 

  

 

83~87年までのレギュラーシリーズは全418体。

肉DVD-BOXで肌色復刻版が手元にありますが、悲しいかな当時のぼそぼそした質感とは違い、大きさも一回り小さい仕上がり。

勿論復刻版でも手元にあるのは頼もしいのですが、あくまで「全418体の試供品を持ってる」という心境の方が正しいのかも…^^;

 

 

 

ここからはサブカル臭漂う逸品の紹介。

劇場版「晴れ姿!正義超人」で見せたスグルの一コマを再現した、26弾よりキン肉マン(P)。

 

 

 

肉マニアの間では散々ネタにされつくしてきた1コマだけの登場、ミスターアメリカンさん。

 

 肉マニアの間では散々ネタにされつくしてきた(その2)、せっかくの登場が吹き出しに消されてしまった、クモノコチラスさん。

 

 

扉絵のみの登場と説明されるスマイルマンさん。

岩手県・高橋くん(さん)は、この放送を見てたら、食後の茶を吹いてたでしょうね。

 

扉絵のみの登場と説明される(その2)アンモナイトスさん。

岡山県・山下くん(さん)も、この放送を見てたら、食後の茶を吹いてたでしょうね。

 

 

 そして地元では「技かけ」と呼んでいた「技シリーズ」の紹介まで。

この後もザニンジャにブレーンバスターをかけられているブロッケンの造形も紹介され、

「なんでブロッケンばかりやられているのが選ばれるの!?」とブロッケンファンの長女・ゴク子(小3)は憤慨。

 

 

 

 

 

クラスにいた社長の息子が持っていたコロシアム。

他にも存在する5大城決戦の紹介は無し。

しかしキン消しを飾る最高のツールは、清水模型店の幻の五重のリングであることは間違いない。

※五重のリング伝説の詳細はコチラ。➡ 新潟県屈指の肉聖地『清水模型店』に単独取材!

 

 

 

「キンケシ子守歌」 

リアルタイムではその存在を知る事が出来ませんでした。

が、2002年の発売日に購入した名盤。

 

 

「キン肉マン 超人大全集(コロムビア)」なる3枚組で、後にゆずに影響をもたらしたであろう楽曲「キンケシ子守歌」を初めて拝聴することに成功。

カプセルを握りしめながら昼寝をしている少年の描写など、ノスタルジックに浸れる歌詞は秀逸。

 

 

 

 

 

そしてキン消し登場のおかげで、玩具屋以外のスーパーや駄菓子屋でもガチャが普及したという神エピソード。

これは素直に肉マニアとして胸を張れますね。 

 

 

 

1986年にアニメ終了となり、徐々に人気が低迷。

1987年にレギュラーシリーズ・キン消しは販売終了。

 

 

 

1991年にアニメが再開されてから1年間に渡って発売されたガチャのキン消し。

私の中では、小遣いも増えていたこの時期に、最もガチャのキン消しを楽しんでいたと記憶してます。

この数年前の「闘将!!拉麺男」消しと同じように『妙に表面に光沢が増しているな~』と違和感を抱きながらでしたが…^^;

 

 

 

という事で西川氏が持参したラインナップのおさらい。 

レギュラーシリーズの全418体×5色。

 

 

 

 

そしてアニメ王位争奪編放映時のレアなシリーズもフルコンプ。

 

 

 

 

果たして鑑定やいかに?

ここからスタジオ風景にスイッチするのですが、これまでのキン消し説明の映像中、昭和キン肉マンのアニメBGMのみで繋いでいく演出に、これまたスタッフさんのこだわりを感じました。

 

 

 

 

 

「今まで収集してきた費用を考えて100万円」と西川氏。

そしてその結果は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

316万6000円!!! 

中には笑っていた鑑定士もいらっしゃいましたが、今田氏がイジッて笑いを産み落としてました。 

 

 

今回のキン消し2099体の鑑定士である木澤氏曰く「ここまで収集された西川さんも凄いですが、これを並べたスタッフさんにも拍手を送りたい。おそらくこの量は最初で最後でしょう」と、キン消し全種によるスケール感を表現。

 

 

 

ということで、当時物のキン消しの相場は以下の通り。(画面左下の金額に注目)

 

 

 

これらの金額を鵜呑みにするならば、私が所有するレギュラーシリーズの当時物だけでも数万はいってしまいます。 

いよいよ小遣いに困ったときには…(笑) 

 

 

そしてピックアップされた高価キン消しの紹介。

最も高いとされているのが、サタンクロス。 

購入当時が小学生だった場合、かなりの確率で接続パーツを切り離して遊ぶはず。

それを回避している奇跡は、デッドストック品を大人になってから手にしたコレクターのケースが大半でしょうね。

或いは凄まじく几帳面な小学生。(笑)

 

 

 

 

そして29周年の時期に様々なメディアで露出された30弾の記念メダル型キン消し。

「当時の子供たちは、メダル型だったゆえに、遊び方が分からず人気が無かったもの。そこにコレクター達は逆に価値を見出していった」と解説されてましたね。

これらレアなキン消しの数々。実際にオークションでもこの様な金額で取引されているのは日常的に拝見してますし、316万円に至る経緯は十分すぎる程分かりやすいものでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでも鑑定団」2時間半SPの中で、この「キン消し」鑑定だけで約15分。

世間的に浸透している長寿番組で、名作「キン肉マン」…それも昭和エッセンスの高い映像が占拠していたのは壮観でした。

正確には昨年末に関東で放送されたものでしたが、我が新潟県で流れたのは1月3日の午前中。

平成29(にく)年の幕開けとしては、これ以上ない理想の形でありました。

さらなる衝撃を、年内に見せてくれる事を信じて、本日はペンを置きたいと思います。 


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