2016年はまさかの7連休。
そんなGWの終盤5/4に、家族で新潟県立近代美術館(長岡市)に赴いてきました。
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こちらを見に来たためです。
3月からこの展示会が開催されていたのですが、その頃の混みっぷりは相当だったらしく…。
『ならば今は落ち着いてきたかな~」、と開館時間AM9:00に合わせてきたのですが、「さすがGW」と言わんばかりの行列が出来てました。
ということで、館内は撮影禁止だったので、今回の記事は文章のみで。
まず「ジブリの大博覧会」と言われて、これまでの人生でそれに見合うコンセプトのものを体験してきたか?…と言えば、やはり大阪・通天閣内に期間限定で開催されていた『キン肉マン・ミュージアム』になります。私の場合は。
その時の詳細レポはこちら → 【肉的聖地巡礼 2014】 大阪・通天閣キン肉マンミュージアム
さて、このジブリ展ですが、過去に愛知県で開催され、その次が今回の新潟だったようです。
名作「キン肉マン」関連イベントが軒並みスルーしつ続けるこんな新潟県(少年少女レスリング全国大会の新潟県応援キャンペーンはおいといて)に対して、破格の扱いですね、ジブリさんは。一応、漫画王国だから気を使ってくれたのかな?
愛知、新潟…そして次回も別の都道府県で開催されていかれるのでしょう。キン肉マンミュージアムもそんなスタイルで、全国を回って頂きたいものです。
ということでジブリ展に話を戻しますが、昨年映画化された「思い出のマーニー」とかいう作品に関する品々が大半を占拠してました。
私以外の家族(ゴク妻、ゴクゴク☆シスターズ)はその映画を見ていたので楽しめたようですが…大の映画嫌いの私にとっては苦痛な時間以外の何物でもない無価値なものでした。
ただ、その物語の中で出てきた部屋、塔、町の風景が実際のサイズでジオラマ化されてあり、観客はそこを通り、作品に思いを馳浩…馳せるという部分では展示会のスタッフさんの熱意を感じました。
実際に映画を見ていたら、私の見入り方も着眼点もだいぶ変わっていたのでしょうが…^^;
ただ私に関していえば、重度の肉マニアという病を患っていますので、作品内のマーニーという人が暮らしていた部屋の中を通過する際には「キン肉マン大博覧会をやるのであれば、ここはキン肉ハウスに相当するスポットだな。演出としては食べ散らかしたテイクアウトの吉野家(近年の後付けの様なすき家&なか卯は却下)のトレイ、ダンベル、読みかけの新聞なんかが乱雑に置いてあり、そもそも部屋の中もニンニク臭で充満している仕様にしてほしいなぁ」と想いを馳浩させてました。
その後はマーニーが閉じ込められてたらしい鉄塔の再現されたブースがありましたが、ここなんかでも「超人ホイホイに相当するスポットだな。個性豊かな7人の悪魔超人が、閉じこもっている時にどんな行動をしているか。その視点から、ホイホイ内のレイアウト、小物をチョイスして、配置してほしいものだ」と、これまた家族や周りにひしめく観客には内緒で、宮崎駿のみの字の無い脳内だった私。
その他、「想いでのマーニー」で使われた原画(主に風景画)が飾られ、それらの近くには解説文プレートも設けられ、作品に関心のある方々は熱心に読み込んでらっしゃいました。
そんな苦痛な時間を味わっていたのですが、私の様な捻くれ者でも興味が沸いてくるゾーンへ突入。
やっと来ました。そう、ナウシカなどの過去の作品に関する展示室へ。
まずは歴代の劇場広告用のポスターがそこかしこに貼り付けられている空間。
懐古主義の私としては、ナウシカのポスターに記載されていた「1984年」という言葉に一気に目が覚め、そこから歴代のジブリ作品の映画ポスター(主に80年代)に目をやります。
何気にラピュタもナウシカも最後まで見たこと無いんですけどね^^;
ん?最後まで通して見た作品って、ゴクゴク☆シスターズがリビングで繰り返し見ていた時期があった「となりのトトロ」
「魔女の宅急便」ぐらいじゃねーか。やっぱりここもアウェイでしたwww
しかし、歴代作品のポスターだけでなく電車の中吊り広告や、新聞や雑誌の切り抜きまで網羅され展示していたのは圧巻でした。
そしてテレビスポットのキャッチコピーなどの生原稿、過去の作業中や慰安旅行や記者会見などのスタッフの写真。
ジブリ内だけ配布されているであろう社内報の数々。
ジブリ内だけで当時貼られていた手書きの「BBQ大会告知のポスター」や、「本日の休日出勤の昼ご飯は稲荷ずしです!」というハートフルな手書きチラシなど、そこには当時のスタッフからの息遣いが伝わってくるんですよ。と同時に、スタッフの結束力も。勿論組織ですから、どこかしらにギクシャクしていた部分もあったのですが、それらを打ち破るパワーも伝わってくるんですよね、こういった手書き関係のブツからは。
今の「キン肉マン・ミュージアム」も素晴らしい空間のですが、私は作品の原画とかはあまり関心はありません。
大ブームだった80年代当時のスタッフ(アシスタントを含むゆで先生の事務所、東映のアニメ制作側…どちらでも感動!)による“キン肉マンは人の手によって創られていた”事が伝わるものこそ、ミュージアムに取り込んで頂きたいのです。
そうそう、上記のジブリスタッフさんの手書きチラシ以外にも、当時の映画キャンペーンで全国を回る日程表なんかも飾られていました。
あ、これも忘れてました。原画を描いてらっしゃる方の机を、作業中の状態(机の上に画材を置きっぱなし)でそれをそのまま展示。机脇にかかっていたビニール袋に、「コンビニのおにぎりの包みをそこに捨てて、そのまま徹夜で描きあげられたんだろうなぁ」とどんどんイメージが沸いてきます。
名作「キン肉マン」に当てはめたらどうでしょう?
…執筆活動とメディア関連業務に忙しい、嶋田先生のスケジュール帳が置いてあるだけでも、私はその展示会にさらなる価値が見いだせると確信してます。
さらに、中井先生や現在のアシスタントさんの作業机をそのままディスプレイしておけば、来場された肉マニアの想像力に訴えかけてくること必至です。中井先生の机には、例の技を考案する際に使用している2体の人形なんかも乗せておけば、肉マニアも反応を見せる事でしょうし。
あとは膨大な過去のジブリ作品のグッズ展示の部屋…。あの広いスペースを埋め尽くしていたジブリグッズ(非売品含む)の品々。
あれだけのものを見せつけられたら…「キン肉マン・ミュージアム」もそこに力を入れて頂きたい部分はあります。というのも、先日の「キン肉マンの日」で初めて古いグッズにも着目されたコンセプトでしたよね。あれをそのまま無駄に終わらせて欲しくない。点を線にしていくのも、今後の「キン肉マンの日」イベントの課題だと声をあげていきます。(正直、上京してまで見に行きたいイベントがここ数年無いので)
ですから関係者によるグッズ収集は限界があるので、全国の肉マニアに呼びかけてでも、80年代当時の肉グッズをレンタルしてでも完璧なる展示を達成して頂きたいものです、徹底的に。せっかくの記念日、来場者にさらなる満足度の提供を意識しての企画を期待しております。(勝手にw)
まぁ、これはディープな肉マニアだからこその気味の悪い気づきなのかもしれませんが、同じ漫画・アニメ文化のジブリ展を見て、まだまだキン肉マン関連の展示会で足りない部分や見せ方はあるんだなぁ~」と痛感。若干ショックを受けて帰ってきました。(ジブリ展を何しに行ってきたんだよw)